キミト宙ヘ(1) 食いしんぼ王女のボディガード (角川つばさ文庫)

詳細

• タイトル: キミト宙ヘ(1) 食いしんぼ王女のボディガード (角川つばさ文庫) de 床丸 迷人
• ISBN: 4046318104
• ファイル名: キミト宙ヘ-1-食いしんぼ王女のボディガード-角川つばさ文庫.pdf
• 発売日: 2018/12/15
• ページ数: 157 ページ
• 出版社: 床丸 迷人

表紙をみると中世ヨーロッパ世界を舞台にしたファンタジー小説と思います。しかしなんとこのメンバーで宇宙へ飛び出しちゃいます。こんな古いカッコして宇宙船を作って子どもに乗ってもらおうとできるのは、そういう星だからです。ここは日本ぽい別の国でテヤンデェでベロンメェな時代が来たあとにはヨーロピアン文化がはじまり、テッポウは伝来しなかったので主人公のポップくんは剣で戦うのです。ぼくはちゃんと義務教育でちゃんと勉強したばかりに本物の歴史にとらわれて、最初そうい設定が入っていきにくかったです。でも、次になぜ子どもだけでとぶのかということについては、王族が危険な宇宙エリアの開拓をするのが昔からそう決まって...みたいな説明があったけど、これから宇宙留学するってことです。宇宙がテーマなので、この本ではsfな要素がいつくか登場します。といってもむずかしいことはなくて、ワープとかそのワープするにはそのためのエネルギーを途中の星で拾うんだよ、とかの単純なことです。今、なんでかsfはうけないけど、この本はだれにも理解できるので表紙裏返して設定でつまづかなければおもしろくなります。さて今回は、災厄を自作自演して村のひとたちからお金を騙しとる宗教団体の秘密を暴く、というお話でした。いよいよ宇宙人のいる星に降りたって見物するということになって、面倒ごとに首を突っ込まないようにとポップくんが注意したのに好奇心とか正義感に負けて飛び出しちゃうファミなのでした。コラーと乗り込んでカッコよく推理したのに、往生際の悪い大人たち。ポップくんはヒーローです。年若くしてすごい経験をしてるので、普段は冷静で日常のできごとには「またか、やれやれ」と面倒になったりしていますが、ここではカッコよく救ってくれました。それでも、謙遜が混ざりながら優しくすこし厳しく言ったことばで本当にファミのこと大切だと思っているんだってわかります。そのほかではふたりのコント風のやり取りがほほえましく、よかった。今ではポップくんがなだめる役でお兄さんぽいのに、昔はおばけを怖がってファミお姉さんによしよしされてたんだって。実はポップくんの方が1つ年下でふたりは幼少からの付き合い。そういうのもおもしろい。あと、すごい科学技術でつくられたお友だちロボ。名前はQ子。ふたりの関係をからかったりして楽しんでる。これからなにか困ったときに相談するとしたら、あとの2人よりもこいつだろうと思うんだけど...。一段落して最初の一言で吹き出したので、既に評価されます。最後、大事なテーマに宇宙らしい要素ってなんだろ。宇宙船は出てきたけど。戦争とかはしないみたいだし、これからをどうするのかきになってます。今回は謎の答えが宇宙に関係のあるもので、なるほどううむとなるものだったので、拍手できました。