これがニーチェだ (講談社現代新書)
本, 永井均
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詳細
- タイトル: これがニーチェだ (講談社現代新書) de 永井均
- ISBN:
- ファイル名: これがニーチェだ-講談社現代新書.pdf
- ページ数: 170 ページ ページ
- 出版社: 永井均
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これがニーチェだ (講談社現代新書) pdf無料ダウンロード - ニーチェが問うた真に本質的な問題とは何か。哲学とは主張ではない。徹頭徹尾、問いである。〈神の死〉を語り、道徳を批判し、力への意志を説いた希代の哲学者の問いの構造を、見るも鮮やかに抉り出す快著。（講談社現代新書）
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先に読んだＦ・Ｗ・ニーチェ『アンチクリスト』の適菜収現代語訳『キリスト教は邪教です！』に触発され本書『これがニーチェだ』（永井均著）を入手して読むことにした。本書の帯に「名著、現代に復活世界を滅ぼす一神教の恐怖！！」との言葉が目を惹いた。が、読了しても、どうも著者のニーチェにたいしての立ち位置が良く理解することが出来なかったのです。最後のページに、「これが私のニーチェだ。本当のニーチェでも、嘘のニーチェでもなく、私のニーチェだ。きみのニーチェはどこか？」万人向きのニーチェなど、存在しないからである。と、著者は述べている。さて、評者のニーチェは、どこに存在するのか？本書を読み終えても曖昧模糊（本書を読むことで）としてしまったのです。たしかに言えることは、ニーチェは、最後期の「力への意志」の哲学で西洋文化の形成を導いてきたプラトン以来の西洋哲学の伝統であるプラトニズムを批判し、「哲学批判＝反哲学」を確立しようとしたことだけは確かなのです。ニーチェの試みが成功したのかなど本書を読了してもよく分かりません。ただ一つ確かなことは、ニーチェの思想を受け入れないにしても、ハイデガーをはじめとする二十世紀前半の思想家たちがニーチェの「哲学批判＝反哲学」の影響下に置かれたことだけは事実なのです。ニーチェが無神論者だろうが、神の存在を肯定しようが、（著者の言による）後に続く思想家たちに与えた画期（反哲学）だけでも評者は瞠目するのです。何故なら、２０００年続くヨーロッパ思想（キリスト教的な）に対してたった一人で旗を振りまわす意志の強さこそニーチェそのものだから。
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